こんにちは。１０月に入り、ようやく秋の気配が感じられるようになりました。先月は、雨ばかりだった８月とは打って変わって、残暑の厳しい一ヶ月でした。そのため、体調を崩す方が多かったように思います

　さて、今月は「最近、ちょっと体調不良かも？」な原因について少し掘り下げてみましょう。

　基本的に、１０代、２０代の方はもちろんですが、３０代、４０代、５０代の方でも肉体が健康ならば、睡眠を十分にとれば疲れはほとんど回復するそうです。しかし、年齢を重ねるほどに「寝れば疲れがとれる」健康体とはだいぶ離れてきますね。特に、女性はこの３０年の間に体温が１度程低くなっているそうです。３６度未満のかたが非常に多いそうです。　このような方たちに共通しているのは、疲労感、便秘気味、冷え症、コレステロール値が高い、肥満気味、浮腫みなどの症状。また、不眠やうつ的なこともあるようです。症状が、不定愁訴的なので検査をしても正常値の範囲内であることが多く、結果、うつ病、慢性疲労症候群、更年期障害、などと診断されることが多いようです。　しかし、薬などを服用してもなかなか症状が改善しない場合には、甲状腺の機能が低下している可能性もあるので甲状腺専門医での検査をしてみると良いかもしれないですね。検査することで、「なんとなく調子が悪い」の原因が分かるかもしれません。実は、上野先生も最近甲状腺の検査を致しました。別に体調が悪かったわけではないのです。ただ、食べ過ぎて体重が増えたのを棚に上げ、「なんか、太ったから橋本病かも！？」と、思い込みで検査しました。結果、「慢性甲状腺炎（橋本病）」であることが判明。「橋本病」は「バセドー病」とは逆の症状で、太り気味になるとか。もしかしたら、皆さんの中にも甲状腺の機能が低下している方がいるかもしれませんね。　

機能低下の一つの目安として、勤務先での健診で行う血液検査。肝機能やコレステロールの数値に注意してみて下さい。ALPが正常値よりも低く、かつ、コレステロール値が正常値より高い場合、甲状腺の機能低下があるかもしれません。専門医での検査をお勧めします。

　それでは、今月はこの辺で。（＾＾）/